R2/02/25/2020

青春とは・・・

我が町の青いリンゴ

　家のベランダから眼下に見える兵庫県立美術館のエプロンに安藤忠雄作青いリンゴ像が展示されていて来場者がそれを見て楽しんでいる。

そこにた立ててある 安藤忠雄の 「青いリンゴ」 の銘板には

サミュエル・ウルマンは「青春の詩」の中で
青春とは人生のある期間ではない。心のありようなのだ、と謂れました。

失敗を恐れることなく困難な現実に立ち向かう挑戦心、
どんな苦境にあろうとも、夢をあきらめない心の逞しさ。

身体、知性がいかに年を重ね、成熟しようとも、この内なる若さを失わなければ
人は老いることなく生きられるというのです。

いつまでも輝きを失わない、永遠の青春へーー目指すは甘く実った赤リンゴではない、

未熟で酸っぱくても明日への希望に満ち溢れた青リンゴの精神です。      

　　　　　　　 安藤忠雄　( 建築家 )

青春　　　サミュエル・ウルマン
　　　　
青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志、
 炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけでは人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や狐疑、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ

精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く「驚異への愛慕心」空にひらめく星辰、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰　
事に處する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探究心、人生への欽迎興味。

人は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる。

人は自信と共に若く、恐怖と共に老ゆる。

希望の限り若く、失望と共に老い朽ちる。

大地より，神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、偉力と霊感を受ける限り人の若さは失われない。

これらの霊感が絶え，悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、

皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ人は全く老いて神の憐みを乞う他はなくなる。　

サミュエル・ウルマン（1840～1924）

1840年4月13日、ドイツユダヤ人両親の長男としてヘンシンゲンで誕生、　その後、ユダヤ人迫害から逃れるために、

自由を求めて両親と共にアメリカに移住。アメリカでは市の教育者として、またユダヤ教のレイラビ（精神指導者）

として、そして実業家として幅広く精神的な奉仕活動を続けていました。1920年4月ウルマンの80歳の誕生日を祝って

家族はウルマンの長年書き綴った詩をまとめて「80歳のころから」という名の詩集を出版、晩年のウルマンは数編の

詩を作りましたが、「青春の詩」はウルマンが70代で書いたものです。

青春の詩 サミュエル・ウルマン

青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、

安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶や、狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年

月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる

事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く

求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

　　人は信念と共に若く　疑惑と共に老ゆる。

　　人は自信と共に若く　失望と共に老ゆる。

　　希望ある限り若く　　失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして

偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。

これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、

皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ

人は全くに老いて神の憐れみを乞うる他はなくなる。

（脚注）　逞しき（タクマしき）がっしりしてつよい

　　　　　怯懦（キヨウダ）おくびょうで気の弱いこと

　　　　　却ける（シリゾける）後退させる

　　　　　孤疑（コギ）疑ってためらうこと

　　　　　恰も（アタカも）まるで　ちょうど

　　　　　芥に（カイに）ごみ

　　　　　曰く（イワく）言うのには

　　　　　星辰（セイシン）星のこと、辰は天体のこと

　　　　　欽仰（キンギョウ）つつしみあおぐ

　　　　　剛毅（ゴウキ）意志が強固で不屈なこと

　　　　　悲歎（ヒタン）悲しみ嘆くこと　歎は嘆と同じ

　　　　　蔽い（オオい）遮蔽する

青いリンゴ in 兵庫県立美術館 

春の訪れ

DIAMOND PRINCESS

:03 pm, February 20, 2020

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