May 26 / 2020

もうじっとしてられない!!!

コロナ騒ぎでお休みの人たちが、夕方運動不足で一斉にハーバーウオークに集まって、もうすぐ町も動き出す気配だが






麒麟が来る!

 

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空に、緑や赤、黄が色鮮やかに映える風船オブジェ「美かえる」=22日、兵庫県立美術館(同館提供)
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空に、緑や赤、黄が色鮮やかに映える風船オブジェ「美かえる」=22日、兵庫県立美術館(同館提供)

 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の解除から一夜明け、兵庫県立美術館(神戸市中央区)の屋上に22日、同館のシンボルオブジェ「美かえる」が久々に元気な姿を見せた。同館は臨時休館が続き、登場は3月3日以来約80日ぶり。

 美かえるは、カエルをモチーフにしたテント生地製の風船状立体アートで、幅約10メートル、高さ8メートル、奥行き8・6メートル。オランダ人美術家フロレンティン・ホフマンさんのデザインによる同館きっての“アイドル”で、児童らの人気も高い。2011年に初登場したが、傷みが目立つようになり、3年前、現在の2代目に新調された。

 同館は、ウイルス感染防止策などの準備のため、まだしばらくは休館が続く。この日の“復活”は実は作品メンテナンスのためだが、スタッフは「早く、美かえるが毎日、明るく元気に来館者を出迎えられる日がくれば」と話している。(堀井正純)

久しぶりに美術館屋上で息を吹き返したミカエルをわが家のベランダから写した
久しぶりに美術館屋上で息を吹き返したミカエルをわが家のベランダから写した

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神戸赤十字病院=神戸市中央区脇浜海岸通1
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神戸赤十字病院=神戸市中央区脇浜海岸通1

 新型コロナウイルスの集団感染が起きた神戸赤十字病院(神戸市中央区)は25日、約1カ月ぶりに新規の外来、入院の患者と平日昼の救急外来の受け入れを再開した。原則中止か延期とした手術も一部再開した。

 同病院では4月中旬以降、新型コロナ軽症者を受け入れる病棟を中心に、看護師や医師らスタッフ23人と、患者14人の計37人の感染が判明。同月下旬から新規の外来と入院、救急外来と、新型コロナ患者の新たな受け入れを休止していた。

 自宅待機となった職員は累計88人に上ったが、現在はほとんどが仕事に復帰したという。5月6日を最後に新たな感染者は出ておらず、同病院は「安全管理体制が確立された」と判断した。6月1日からは土、日曜と祝日、夜間の救急外来も再開する。(井川朋宏)

2020/5/26 05:30神戸新聞NEXT

横断幕を背に、地域住民に感謝する岸本弘基さん(右)と根来和輝さん=神戸市中央区脇浜海岸通1
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横断幕を背に、地域住民に感謝する岸本弘基さん(右)と根来和輝さん=神戸市中央区脇浜海岸通1

 新型コロナウイルス感染症の治療に当たる神戸赤十字病院(神戸市中央区脇浜海岸通1)が25日、向かいのなぎさ小学校が校舎に張り出した励ましのメッセージに対して、「応援ありがとう、頑張ります!」という感謝の横断幕を掲げた。

 同病院では4月半ばから集団感染が発生。この日ようやく、制限していた一般外来と平日昼間の救急外来を再開した。

 横断幕は縦約1・4メートル、横約8・5メートル。発案した消化器内科医の岸本弘基さん(28)と研修医の根来和輝さん(25)は、地域で病院を支えようという気持ちに感謝し、「引き続き、収束に向かうよう努めていく」と語った。

 なぎさ小は、同病院を地域で励ます雰囲気をつくろうと今月11日、「いつもありがとうございます みんなで応援しています!!」というメッセージを、校舎の窓に青色の文字で掲示している。(中島摩子)

 

大地震の予兆か、1カ月の地震に共通点

コロナの中、地震が広域で発生 全て同一プレートが影響か

NEWSポストセブン 提供

いま大地震が来たらどうする?

(時事通信フォト)

 

 自粛生活のなかで鳴り響いた大音量の警告音──緊急地震速報は新型コロナ一色になっていた日本人に、この国が「地震大国」であることを再認識させた。頻発するアラームは巨大地震の予兆なのか。だとすれば私たちはどう備えればいいのか。

 

 

 

・5月4日 千葉県北東部 震度4(マグニチュード5.6、以下同)

・5月6日 千葉県北西部 震度4(5.0)

・5月11日 茨城県沖 震度3(5.8)

 

 5月に入って関東地方ではわずか1週間で、緊急地震速報が3回も鳴り響いた(5月19日時点)。

 揺れに襲われたのは関東だけではない。東北地方では14日に岩手県沖で震度3、同18日には宮城県沖で震度4、翌日にも福島県沖で震度4の地震が発生している。

中部地方では、4月22日から5月13日にかけて長野・岐阜の県境を震源とする地震が、小規模なものも含めて計88回を記録し、5月13日には1日で13回もの地震が起きている。

 西日本でも、5月11日、山口県東部で発生した地震に注目が集まっている。震度2、マグニチュード3.9と小規模だが、気象庁によると、この地域では1919年の観測開始以来12回しか有感地震がなく、今回は過去2番目の大きさだという。

 日本は地震大国で、揺れが起きること自体は決して珍しくはない。

「小さな揺れも含めれば日本列島全体では1か月で1万5000~3万回の地震が起きています。昨年5月から今年5月10日までの1年間でも、マグニチュード5.0以上の地震は74回、同5.5以上の地震は37回発生しています」

 こう語るのは、立命館大学環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授だ。だが、この1か月の地震を分析すると、共通点が見つかるという。

「茨城から西日本まで広域で発生している群発地震は、すべてフィリピン海プレートの影響で起きていると考えられるのです」(高橋特任教授)

◆「スーパー南海地震」の可能性

 関東地方は北から北米、東から太平洋、南からフィリピン海と3つのプレートが押し合っている(別掲図参照)。今年、関東地方で発生した主な地震はいずれも北米プレートとフィリピン海プレートの境界付近が震源だ。

「注目すべきは震源の深さです。一番上に位置する北米プレートとその下に位置するフィリピン海プレートの境界とされる50km前後で多数発生しているため、関東地方の地震はフィリピン海プレートの活動が原因で起きていると考えられます。関東大震災はフィリピン海プレートが北米プレートの下に潜り込む相模トラフで発生しています。

 ユーラシアプレートにも圧力をかけているため、関東のみならず、浜松や三河湾、紀伊水道、豊後水道、日向灘、奄美大島、沖縄本島、宮古島と幅広いエリアで頻繁に地震が起きるようになりました。霧島山新燃岳(鹿児島)や阿蘇山(熊本)の火山活動が活発化していますが、これらもフィリピン海プレートがユーラシアプレートを圧縮することによって発生する火山の爆発と考えられます」(高橋特任教授)

 地球規模で見ると、フィリピン海プレートの挙動で大地震が起きている。2019年1月7日にはインドネシアでマグニチュード7.0、2019年12月15日にはフィリピンで同6.8という大地震が起きた。

 日本列島で懸念されるのは「首都直下」や「南海トラフ」の大地震だ。

 これまで「首都圏直下型地震が30年以内に70%」「南海トラフのプレート型地震が80%」などと報じられてきたが、「2つを別の地震と捉えないほうがいい」と高橋特任教授が続ける。

「政府の地震対策では、伊豆半島を境にして東側の地震を首都直下型、それよりも西の四国までを南海トラフ型と呼んでいますが、いずれもフィリピン海プレートが震源と考えられる。つまり、沖縄トラフから南海トラフ、千葉県沖の相模トラフまで連動する超巨大地震『スーパー南海地震』が起きる可能性があるのです。私はここ数年で発生するのではないかと見ています」

 阪神大震災や東日本大震災を上回る大災害になりうるという。

※週刊ポスト2020年6月5日号